ヒメアノ〜ルのくろろのネタバレレビュー・内容・結末

ずーっとザラザラした違和感、不快感が続いてじわじわと加速していく狂気。

森田剛の狂気は初めの一言目から感じ取れるが、幻聴がハッキリ聞こえ出す途中からどーにも悲しくなって複雑な気分で観ていた。
ラストの森田君が戻り「お母さ〜ん、麦茶持ってきて〜」が考えれば考えるほど哀しい。
河島がいなければ、どんな未来が見えたんだろう。
そんな事考えても仕方ないんだけど、どーしても考えてしまう。そーゆー意味ではいいラストだったんだろうなぁ。

濱田岳は流石の小心者青年演技。安定。
ムロさんはもっと普通の人の演技が個人的には好きだから、わざわざ偏屈な役に回らなくてもよかった気がする。
ヒロインも普通に可愛い子。

どの人も現実にいそうで、映画と現実の境目がないのが良いトコロであり、苦しいトコロかな。
長さ的にもこれ以上は厳しいので、ちょうど良かったです。