1910年、エジソンがキネトスコープのために作った映画。
1903年版に続いて2度目のアリス映画化です。
アメリカで撮られた1リールのモノクロ・サイレント作品。
言葉喋らぬ『不思議の国のアリス』。
上映時間は10分ちょいで、登場人物は少ない。
短編ながら冒頭から引き込まれてしまうヒューレットの可愛さ。
10分ちょいの作品ではあるが、1903年版『不思議の国のアリス』より時間が延びていることもあり、裁判の場面が入っていたりする。
また、アリスが縮小するシーンは当時としては非常によくできています。
それをグラフィカルに再現するのは賢いやり方です。
そしてアリスがウサギの穴に入って落ちるシーンでは、アリスが静止して穴のスクロール切り欠きによって表されている。
1910年のこの涙ぐましい努力を素直に讃えたい。