このレビューはネタバレを含みます
ただ上映時間が短いだけでこれは映画です。短編アニメーションだからと侮ってはいけない。
色鉛筆が強めで水彩調の背景だった。色鉛筆が強くて絵本の挿絵感が強かったけど、セル画の線が太めでもマッチしてた。
後ろの映写機フィルムなのかな?もっとちゃんと見ればよかった。
ねずみの作画、重心移動はさすがです。
大勢のねずみと1匹小さめで個性のあるねずみを出すようなキャラクターの設定って始まりはディズニーなのかな。
モブが大勢いるところの作画が相変わらず動いてる。コピペしそうなところも全部手描き、それぞれ違う動きしてる、とんでもない。どの場面か忘れたけど、中央で相撲をしていて周りにねずみ達が座っている様子の場面。周りのねずみ達を同トレスブレ(にしてはかなりブレていたかな?)させていてわちゃわちゃ感が出ていた。なるほど〜同トレスブレってそういう感じで使うのねって思った。
クスッと笑える要素を盛り込むのが上手いなあ。話は単純、演出でクスッと。
パンフレットも売っていて短編全作品のを衝動買いしました。後悔はない。パンフレットにはクレジットの詳細が載っていたので満足。山下明彦監督、脚本など担当した宮崎駿がエンドロールでは中央くらいにあったけど、あれ何順??
最後の相撲試合の作画良すぎ…本当にトップレベルすぎる。
初めて三鷹の森ジブリ美術館に行ったのだけど、動きはじめの部屋で流れていた「フィルムぐるぐる-進化論-」が良すぎたが書く場所が無いのでここに書かせてもらう。全画面作画で背動ってえげつないことしてるのに観れるのあそこだけなんですか。他のどの作品でも観ることのできない高作画すぎた。手塚治虫の「ジャンピング」を感じた。
Wikipediaに
監督・絵コンテ 宮崎駿
絵コンテ・演出 米林宏昌
原画 田中敦子
動画 土岐弥生
色指定 保田道世
サウンド・プロデューサー ミト
って書いてたけど、え、本当にこの人数で作ったんですか。