ずけし67

戦慄怪奇ファイル コワすぎ!最終章のずけし67のレビュー・感想・評価

3.8
シリーズ7作目、いよいよ最終章へ突入です。

前作で異世界へと取り込まれてしまった工藤Dと市川AD。
残された田代カメラマン1人で一体どんな展開を見せるのかと思いきや、突如現れた江野祥平と名乗る超胡散臭い男がいきなり主役級の存在感でもって異世界から工藤Dと市川ADの2人を連れ戻すために必要とされるミッションを次から次へと田代カメラマンに課していくという予想の斜め上を行く展開で呆気にとられます。

そのミッションがマヂであり得ない無理ゲー的な難易度且つアホさで笑えるのですが、でもそのアホくて過酷なミッションにアタフタしつつも、文字通り心身をゴリゴリと削りながら健気にクリアしていく田代カメラマンの決死の姿には笑わずに、、いや応援せずにはいられないというね。

そして今回はいつもより予算があるのか?事態の打開にと飛び出したバズーカ砲の造形があり得ないほどに突飛だし、何より装填する玉?とその方向にも大爆笑でした。

更にシリーズ最終章に相応しい荒唐無稽なアホくて熱い展開の締めくくりは感動の大団円かと思いきや、最早パワハラだけでは収まらない工藤Dが市川ADに対して「最後に一発ヤラせろ」などと最低セクハラ発言をぶちかまし、当然のごとく断わられると「この貧乳が!」「まな板女!」などの暴言を見舞うというね。
でもこれって実は白石監督の心の叫びなのでは?なんて思ってしまったっぽい。

ということでオカルトホラーというジャンルを飛び越え、そして突き抜け、シュールな笑いを届けてくれた本シリーズも一応これで一段落。
ひとまず感無量ではありますが、続くシリーズは " 超 " コワすぎ ということで、更にパワーアップしてくれることを期待しつつ引き続き追いかけていきたいと思います。
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