ミスター・ヴォーマンのおはなだのネタバレレビュー・内容・結末

マーティンを知ってから初めてショートムービーというものを見るようになったのですが、15分もしないストーリーの中に壮大な設定が織り込まれ、それを無理なく見せる技術というのがまずすごいと思う。
2時間〜の映画を見ていて「ここのシーンとかいらんやろ、もっと削ればいいのに」とか思うことはあるけど、15分は逆にどう収めるんだ…！？と不安になる短さだ。笑

ベルギーで軽いジャブをかましつつ、最後はえもいわれぬ恐ろしさ。予想できなかったオチでした。
終始静かに進んでいくゆえに、最後のマーティン演じるウィリアム医師の悲痛な叫び声が心に残る。何の変哲も無いただの医者だったウィリアムは自らがあれほど信じていなかった神などという存在になってしまい、正しいことを主張しているのに周りからは精神異常者だと思われ、最後は拘束衣に包まれ死んだ目で地球上のホットスポットを眺め続けるのでしょうか……。