みーちゃん

インシディアス 序章のみーちゃんのレビュー・感想・評価

インシディアス 序章(2015年製作の映画)
3.9
私は良いと思う。ホラーが苦手な人も、良質なヒューマンドラマとして楽しめるはず。

公開順も時系列も滅茶苦茶だけど、はじめに"最後の鍵"を観て、エリーズとスペックス&タッカーの関係が気になっていたので、本作でその出会いが分かったのも面白かった。彼らのことは、弟がネットで調べたという設定も、家族の問題解決に、お父さんには出来ない方法で参加していて、すごく良い。

脚本もよく纏まってる。クインが(彼女らしいお洒落をして)、エリーズに会いに来る冒頭からラストまで緩むことなく引き込まれた。約90分という短めの尺の中に、ホラーだけでなく、たくさんのドラマ要素が盛り込まれているが、プライオリティや構成が的確だから、詰め込み感が全くない。

観客は難しく考えず、シンプルにこの事件の顛末だけを追っていれば(怖がっていれば)、登場人物たちの人生やバックグラウンド、転機まで、無意識のうちに感じ取れるようになってる。怖がらせるための、意味のない場面や長引かせが無いのも好い。

私はまだシリーズを全部は見れていないけれど、エリーズ(リン・シェイ は1943生まれ!)というキャラクターと、スペックス&タッカーとのコラボレーションを創り出したのは素敵。何だか勇気をもらえる。