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5時から7時の恋人カンケイのdaimaeのレビュー・感想・評価

5時から7時の恋人カンケイ(2014年製作の映画)
4.0
不倫を純愛として描いた作品。国によって夫婦の在り方や不倫に対する考え方は色々あると思います。日本人的な感覚で行けば、不倫はルールを無視して周りに迷惑を掛ける嫌悪の対象かもしれません。個人的にも、お互いの夫婦間でそういうお遊びをしてもオッケーとしているもの同士、という稀な状況をのぞいては許されない行為だと思います。
この映画は、まさにその稀な状況化での不倫で、やはりそこには守るべきルールがあります。
この映画を観て思ったのは、やっぱり不倫はまともな人はするべきじゃないなと。時間を重ねれば重ねるほど思いは大きくなり、自分だけのものにしたいと思うのは自然な事で、そうならない関係性はまさに体の関係だけの場合。とはいえ、体を重ねれば気持ちも高まるものだし、体の相性がよければそれを愛情と錯覚するのも人。結局ルールを守った上での長く続く不倫って、お互いが完全にただの性欲処理で割り切っていない限りは当事者のどちらかが傷付くわけです。
とまあ色々不倫については思うところありますが、ひとまず自分価値観は置いておいて、ベレニス・マーロウの圧倒的な美しさと佇まいがこの映画の物語に説得力を与えていました。こんな女性に出会ってしまったら、僕も抗えないかもしれません。笑
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