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ランバート・アンド・スタンプのEBiのレビュー・感想・評価

4.0
THE WHOをスカウトしてマネージメントを長年手がけたキッドランバードとクリススタンプの伝記。2人や、ピートタウンゼントが、お互いの出会いやバンドが成功に向けて転がっていく様子を詳細に語り、当時の様子がこれ以上ないぐらいリアルに描かれている。ランバードとクリスは、そもそもロンドンの映画・ショウビズ界の顔役的存在で、ロックのことなんて何一つ知らなかった。だからこそ、ある意味俯瞰的に、冷静に仕事の全般に目配りができて、業界の因習に囚われずにTHE WHOの活動を通して斬新なアイデアを次々に実現していく。"トミー"で遂に成功を掴んだにもかかわらず、次の方向性を見失なって、ドラッグとアルコールに溺れ、2人はバンドから離れていく。彼らは失敗という概念がなかったのが強みだったが、予期せぬ成功で方向性を見失なってしまったのが致命的だった。"the kids are alright"のサイドストーリーといえる作品。
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