けーはち

トランスポーター イグニションのけーはちのレビュー・感想・評価

3.2
試写会で観てきました!主役を替え「トランスポーター」シリーズのリブート。

★主人公の運び屋フランク・マーティン役を新鋭エド・スクレインが演じる。ジェイソン・ステイサムに比べ線は細く、押し出しの弱さは否めないものの、ステイサム同様、手近なものを使った環境利用闘法はなかなか頑張っている。ロッカーを開閉して敵の動きを封じたり、クルーザーの中では救命具で縛り上げたりと、魅せるアクションが目白押し。

★トランスポーターと言えばカーアクション。今回はフルスピードでスピンして水道管の先端だけを壊して水をぶち撒ける超絶器物損壊、道無き道を走り拾えない物を拾う操車テクニック、はたまた短時間の遠隔操縦&車の周りで格闘なんていう新発想も披露!

★今回はフランクの父親が登場。レイ・スティーブンソンが演じるチョイ悪オヤジ。意外にもフランクに説教したり、さらわれて足手まといになったり、反面頼りになる一面も。憎めないキュートなキャラだ。

★フランクの依頼人となるのはゴージャスな美女たちで、かつフランクを操るための策略も立つ。話を大いに盛り上げ、また引っ掻き回して楽しませてくれる。

★美女たちの策略は若干ヒネリが効いているが、ただラストはなんとも尻すぼみに、主人公の主人公たる爆発的な活躍、カタルシス足らず、盛り上げ切らず。

★総じて爽やかで楽しいアクション映画だがステイサムという存在感のある主役に替えて「面倒な親父に振り回される若いトランスポーター」というキャラは一長一短か。