FREDDY

それでも、やっぱりパパが好き!のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

自身の父親と家族をモデルに執筆した脚本を自らが監督を務めて製作した、マイア・フォーブスによるヒューマンドラマ作品である本作は、1970年代のボストンを舞台に、躁鬱病を患う一家の主・キャムと、週末だけ自宅に戻ることを条件にニューヨークの大学院への進学を決意した妻のマギー、そして異常な行動ばかりを繰り返す父親と3人で暮らすこととなった娘のアメリアとフェイスの姿を追ったものとなっていて、双極性障害を患い家族から厄介者扱いされながらも、父親の役割を果たそうと奮闘するキャムの娘に対する愛情は時に不器用でがさつながら、真っ直ぐに娘らを見つめる姿勢にはほっこりとさせられましたし、父親の異常な行動に困惑し何度もぶつかり合いながらも、それでも父親を嫌いになれない娘らの、思春期ならではの苦悩や葛藤に共感を覚えるとともに、不器用な表現でも父親からの確かな愛を受け取り涙するラストシーンはとても印象的で、家族の在り方を模索していく様は観ていて面白かったですし、マーク・ラファロをはじめとしたキャスト陣の演技も良くて、本作は間違いなく良作ですね。最後まで面白かったです。
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