ちょうどいい時間にやってたので。
しいていえばアン・ハサウェイ目当てかな。
アメリカの片田舎の公園がなぜかソウルとリンクしており、ある時間にアン・ハサウェイがそこに入ると怪獣が出現する。怪獣の動きは彼女の動きとリアルタイムで“シンクロ”している。
公園の怪獣ごっこを現実にしたらおもしろいんじゃね？という発想と、エヴァ的にロボットSFの発想を、あえてスケールダウンさせてコミカルに描く。
たとえば、少女が謎の怪獣を目撃して絶叫する「THE 怪獣映画」というファーストシーンからいきなりカップルの別れ話へとカットが変わる。この落差が本作のポイント。
失職のショックで酒浸りのアン・ハサウェイがブラックアウト芸でみせるコミカルな前半、田舎と都会のコントラストが生み出す闇が垣間見えるシリアスな後半。
前半のノリで一本作ってたらどうなってたんだろうな。なんで怪獣が出現したのかをマクガフィンにしてコメディ一色で勝負してたらもうちょっと評価高かったんじゃ…と思う。
あとこれなんで韓国なんだろうな。音楽とか明らかに日本の特撮っぽいし、東京のがしっくりくる気がするんだけど大人の事情かな。
派手さはないけど類似作のない佳作だと思う。見て大損はしません。
