◆あらすじ◆
ビリー・ホープはボクシングの王者として妻のモーリーン、娘のレイラとともに幸せに暮らしていたが、妻と外出中、挑戦者の挑発に怒り、乱闘を起こす。そんな中、銃声が響き渡り、妻が倒れてしまう。妻を失ったビリーは混乱し、自分を見失う。
◆感想◆
ストーリーはシンプルで、ボクシング王者のビリーが自身の失態により妻を失い、どん底に落ちていく前半と、どん底から這い上がり再びにボクシングに打ち込むようになる後半ととても分かりやすい。
ビリー（ジェイク・ギレンホール）は施設出身からボクシング王者に成り上がった人物であり、妻のモーリーンも同じ施設出身でずっと一緒に生きてきました。それがゆえ、ビリーの半身ともいえる妻の亡失により生きる気力を失い、狂っていきます。この精神的に狂った姿の演技が非常に上手くて、ジェイク・ギレンホールならではのリアリティがありました。
そして、後半の再びボクシングに邁進する姿はとても熱いものがありました。タイトルを失ってトレーナーなど周囲の人間が去っていったビリーはアマチュア専用のジムのトレーナーのティック（フォレスト・ウィテカー）とともにトレーニングに邁進します。これが定番ながらとても熱い。ティックがビリーにディフェンスを叩き込むシーンがとても良かった。
ボクシングの試合のシーンはビリーの鍛えられた肉体が説得力を持たせていてとてもリアルに感じました。ボクシングに詳しくないので、好きな人が見るとリアルなのか分かりませんが、とても興奮できるシーンになっていました。
観終ってみれば、オーソドックスな内容でしたが、それでも俳優陣の演技の良さもあってなかなか面白い作品でした。
鑑賞日：2023年10月25日
鑑賞方法：Amazon Prime Video
