A8

サウスポーのA8のレビュー・感想・評価

サウスポー(2015年製作の映画)
3.7
ジェイクギレンホール×ウィリアムテッカーの最高の組み合わせ以上に最高の作品である。、、やはりでも、ジェイク×ウィリアムの掛け合いがこの作品の大目玉!

ジェイク演じるホープが自分の過ちが引き金になり最愛の妻を亡くしてしまう。途方に暮れる中、娘からの自分への信頼を失くしてしまい孤独の存在となってしまう。
何もかも失ったホープは何度か命を経とうと試みるほどに、、しかし、娘を取り戻すためあるボクシングジムに出向き、最高の師匠と出会うのであった。それは、愛をもう一度取り戻す命懸けの闘いの始まりだった。

ジェイク×ウィリアムテッカーの師弟関係がなんとも痺れる。個人的にはもうちょっと彼らの絆の方を長い時間ゆっくりじっくり描いてほしい気もしたが、それでもなお彼らの関わり合いはこの映画の象徴的なシーンになっており、いままで金、名声のためにむしり取られていた魂を、ウィリアムテッカー演じるティックの容赦なくとも愛を感じる指導により技術だけではなく心も成長していくジェイク(ホープ)の姿、娘への愛、そして二人の関係性の構築の過程が美しかった。

頂点からどん底に落ち、そしてまた頂点に登るべく立ち上がる男の確固たる意志と愛そしてその友情とも師弟関係ともとれる過程が綺麗に描かれていた作品であった。

そして、なんといっても最後の20分ほどにわたる決戦のシーンは本当にボクシングの試合を見てるかのようにリアルで緊張感高まるモノになっていた。まるでオリンピックの決勝を観ているほど手汗握るシーンはなかなかない、特別な作品という印象を抱いた。

ボクシングシーンももちろんいいが、父と娘の関係性がホープ(父)の心のバロメーターとなって現れていた。そこで心こそ自分の立ち位置なのかなと、ティックのバーで言った言葉にもあるように。
成長するにはあまりにも苦しい現実だが、確かにホープは乗り越えていく姿、そして強固な成長を魅せていた。人間なんて失敗がなければ強くはならないのかもしれない。なんてね。

まあ、比較的シンプルなストーリーだがしっかりと面白い作品に仕上がるのは流石の役者と監督である。

ジェイクの恐ろしいほど完璧な肉体美に役者魂を感じるとともに個人的に筋トレへのモチベーションも爆上がりした模様。

最後に、、ボクシング映画にハズレはないという映画館のバイト先の後輩が言った言葉を思わず思い出した。
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