ドラマなボクシングもの。もちろん観たことがあるひとは絶対ロッキーを基準にすると思うので、何かないと、「悪くないな」で終わってしまう。この映画の「何か」はジェイク・ギレンホールの演技と役作りかな。
ホープさん＠ギレンホールは栄光を極めた孤児院育ちのチャンピオンですが、妻を亡くし、娘にも自由に会えない状況になってしまい、お金で寄ってきていた取り巻きは離れていき。そこから再生を図る話。
ありがちな話かもだけど、このジェイク・ギレンホールだけでお金を払ってもみる価値があると思う。
見事に作り上げられた身体もだけど、表情、話し方がいい。特に話し方。話し方だけでビリー・ホープのひととなりが伝わってくる。一緒の孤児院で育った友達や可愛らしい妻を拳で守ってきて、得意なことは喧嘩だけ。その喧嘩の才能だけでお金を稼げるようになって。言いよどむような「んんー」がガタイに反して可愛らしく、妻と娘に「面倒をみないと」って思われてしまうのもうなづける。すごいなあ、うまいなあギレンホール。
あと、ビリーの幼馴染のジョンジョンが好み。
