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サウスポーのぉゅのレビュー・感想・評価

サウスポー(2015年製作の映画)
3.8
2020年 鑑賞
「エンド・オブ・ホワイトハウス」「イコライザーシリーズ」等のアントワーン・フークア監督の、ボクシング作品。
‘79年のボクシング作品の名作「チャンプ」と、人気ラッパー・エミネムのが半生がモチーフ。

無敗の世界ライトヘビー級王者、ビリー・“ザ・グレート”・ホープ(ジェイク・ギレンホールさん)。彼は壮絶な打ち合いの末に勝利する、その捨て身のファイトスタイルで絶大な人気を誇っており、愛する妻と娘にも恵まれ幸せな日々を過ごしていた。そんなある日、チャリティ・パーティの席でライバル選手からの挑発を受けたビリーは、短気な性格が災いして大乱闘を引き起こしてしまう。そして... この事件が原因でボクシングに身が入らなくなったビリーは無残に敗れ続け、しまいには自暴自棄になり自殺未遂まで引き起こしてしまい...

ジェイク・ギレンホールさん出演で観た、初の感動作品。ジェイクさんの身体も閉まっている!ボクサーに見える体つき!音楽も素晴らしい!

幸福から急転直下の転落... あいつの挑発が悪かったのか?挑発にキレたビリーが起こした乱闘が悪かったのか?それとも運が悪かった?
愛する妻・モーリーン(レイチェル・マクアダムスさん)を亡くしてしまい、ボクシングに身が入らず、審判に頭突き... 地位も名誉もお金も失い、モーリーンの幻覚を見て、自殺未遂... そして愛娘・レイラ(ウーナ・ローレンスさん)をも施設に奪われ... ビリーという人格は殆どがモーリーンで作られていたのかも。あとはレイラと虚勢とプライドなのかな...

娘を取り戻す為の再起をかけ、ティック(フォレスト・ウィテカーさん)の元へ(一度は便所掃除を拒否するも)。ティックの言葉や、ビリーの相談へのアンサーの言葉は染みる... 徐々に変わっていくビリーの性格。レイラはどんどんモーリーンが乗り移っているような口振りだ(間違いの考察かもしれないが、メガネが拘束具なのかも... 違うかっ)。

クライマックスの曰く付きの1戦。ビリーは華麗なボクシング界に返り咲くことが出来るのか?大丈夫。ティックと同じ境遇を、トラウマを持つもの同士のトレーニング、あの奥の手がある!
ビリー目線、相手の挑発からビリーの怒の感情を引き出そうとする手、何よりもあの秘密兵器!そして...

ベルトをあの人に捧げるシーン、娘・レイラとのハグは最高だ!ビリーの妻・モーリーンも涙だと思う。観てこちら側もウルウル!
感動したボクシング映画の「ロッキー」。この作品にも“勝つより負けないという信念”を感じた!私はボクシングは積極的に観ないが、ボクシング映画は積極的に観て行きたい!と思えた。
また、ティック役のフォレスト・ウィテカーさんが好きになった。過去の出演作品を確認したら、「ラストスタンド」「ブラックパンサー」にも出演されていた。一気に好きになった!!!


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