レストラン映画プチブームでこちらの作品もチェック。
「問題を抱えた天才シェフがレストランを建て直しつつ、自分の人生も立て直す」のお約束の枠を出ない。キャスト陣がとにかく豪華なんだけれど、持て余し気味でリリー・ジェームズやユマ・サーマンなんてワンシーンしか登場しない。
ワインスタインカンパニーが失墜するちょうど直前の作品で、なんとなくその剛腕と映画の乱雑さがシンクロする様に思うのは邪推に過ぎるだろうか。
女性キャラクターのステレオタイプな描写もその想いを強くする。
グッドルッキンなブラッドリークーパーのおかげでそれなりに観れるが、共感が寄せ難い主人公像がより象徴的な作品だ。
しかしこうなると、似た様なテーマ性と設定のThe Bearが如何に巧く丁寧に構成されているかも判ったりもして、これはこれでこのタイミングで観て良かったと個人的に。
