桃子

ディスコード/ジ・アフターの桃子のレビュー・感想・評価

1.9
続編を作る理由はいろいろあるだろうけれど、やっぱりお金になりそうだから、というのが多いのではないかなあ。続編だから、続きを考えればいいので、まるっきりのゼロスタートではない感が楽なのかもしれない。でも、続編はよく叩かれる。そういうリスクも負っているということだ。
この映画は最悪のパターンだ。「続編なんか作らなきゃよかったのに」と言いたくなる出来の悪さ。一番納得がいかなくて怒り心頭だったのは、ケイティ・ロッツを途中から登場させて途中で退場させてしまうことだ。前作のヒロインなのに、なんていう扱いだ!これにはほんとに驚いた。
ストーリーも面白くない。鈍い私でも犯人が誰なのかわかってしまう。FBI捜査官のバラードというおっさんの風貌が生理的にダメ。ヒロインのジューンを演じているカミーラ・ラディントンという女優さんが可愛くない。コミックを描いていて、生計を立てるために血みどろの事件現場の掃除係をしているという設定はなかなか斬新で悪くないのに、それがうまく生かされていない。前作で登場したシリアルキラーのジューダスも出てくるけれど、現実なのか妄想なのか全く判別できない。これも典型的な「もったいないホラー」である。しつこく言うけど、マジで続編は作らない方がよかったんじゃない?
これからレビューを書く予定のホラー映画は、全米公開される予定だったのに、後になって公開スケジュールから外されてしまった。その映画の方がずっとましだったので、この映画は全米公開されただけでもラッキーだったのではないかと思う。続編を楽しみにしていた人も多かったんだろうし。これでコケたからもう諦めるのか、それともリベンジを狙うのか、ちょっとだけ興味があったりする。
桃子

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