このレビューはネタバレを含みます
「間尺に合わん仕事したのぉ…」とつぶやくほど働いた広能・武田が「ヤクザでええめみられるんは親分だけ」とほざかれる。だがそれにキレながらも堪える広能の台詞が素晴らしい。
「もうわしらの時代は終いでえ。…
第4部の舞台設定は、東京オリンピック前年の広島。教科書に出てくるような”オモテ”の現代史の影に、こうした”ウラ”社会の抗争があると思うと興味深い。
光に影があるように、ヤクザもんのようなダークな勢力…
群雄割拠のなか広島抗争は民衆の反発と警察の介入により、終わりを迎える。自分では正しいと思ってやった暴力も、はたからみたらただの暴力に違いなく、正しさなんて全くない。多数の被害者をだしながら、求めるも…
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