医療の進歩まで10年の間、仮死状態で冷凍保存されてた男が生き返る。
しかし彼は享楽や効率の為に愛や情を蔑ろにする「冷血」そのものになっていた!
という簡単なお話。
「人間は脳と肉体と魂で生きているが、一度死んで魂をあの世に置いてきた場合どうなるのか。」と牧師さんが言う通り、彼が生き返ってすぐ映画見てる方も「あ、こいつ魂ないやん」というのがわかる親切設計。
協調性や慈愛の心は全く無く、効率の為に恩師を裏切り、享楽の為にレイプし、邪魔な奴は殺し。
「"魂"ってどういう事なのか」ということをわりと的確に言い当ててると思うし、今現在を見てみても、TVで持て囃されてるあいつとか、政治家のあいつとか、実業家のあいつとか、魂無くなりかけてるやついるよな、というのもすぐ分かる。
原因を作った母親にしても同情はするが、自然や人間の摂理に逆らい息子を延命させ、過去の記憶や血の繋がりしか信じない人であったが、最後はしっかり、生きてるのは今現在なんだと気付く。
どちらもとても普遍的なテーマで
クレイヴン先生!!!今作も流石です!!
という気持ち。