いくら巨匠の絶頂期の作品でも、これはちょっとなぁ。
前半はこれでもかと、多数の事故車と事故死体が路上に散乱する。渋滞の一本道を長回しするのはいいが、何を意味しているのか不明。
後半は360度長回しというか、中心に添えたカメラがグルグル回っていくシーンもある。これもあまり効果があるとは思えない。
後半から物語が展開するのかと思ったら、何故か野外の殺戮集団のキャンプ場編になり、主人公の夫婦の旦那はあっさり殺され、ラストは女房役のミレーユ・ダルクが悍ましい肉を食べているアップのシーンでお終い。
富裕層に皮肉を込めた意図は少し感じるが正に悪夢のような話で、こんな週末は絶対嫌だ。
