駅で快速電車の通過待ちなんかしていると意味もなく悔しい思いがする。追い抜かれることが悔しいのか、時間を損したと感じるのか、とにかくいや~な感じがするものだ。
本作は何が何だかさっぱりわからない映画だけれど、渋滞している道路の反対車線を進んでいくミレーユ・ダルクとジャン・イアンヌを観ながら、これですよ、これ、と爽快な気分。飼いならされた羊の群れになってんじゃねーよ。このシーンに人は道を歩くのではなく人の上を歩くのだ、という高度に発達した資本主義を破壊する意思を感じた。
と、日記には書いておこう。
1967年製作。脚本監督ジャン=リュック・ゴダール
角川シネマ有楽町 追悼 ジャン=リュック・ゴダール映画祭 にて
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