Uえい

ウイークエンドのUえいのレビュー・感想・評価

ウイークエンド(1967年製作の映画)
2.0
ゴダールの政治の季節の作品を初めて見た。これは難解と言うしか無い。掴みどころが無いが、何故か最後まで見れてしまう映像的な魅力があった。

ロランとコリーヌの夫婦は週末にパリ郊外に旅行に出かける。しかし、交通事故による大渋滞や、カージャックなど次々に事件に巻き込まれていく。そして、映像と乖離した政治的なメッセージが流れた所から様子が変わり、FLSOという謎の武装集団に襲われてしまう。

黒沢清の「ドレミファ娘の血は騒ぐ」を見た時にゴダールっぽいと言われていた理由が分かった。

FLSOは人を食べたりなど未開の民族的な行動をするが、未開の文明に先代的な合理性を見たレヴィ=ストロースの発見を裏返し、逆に西洋人に原住民的な野蛮さが見えるという批判になっているのかな。
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