つのつの

ウイークエンドのつのつののレビュー・感想・評価

ウイークエンド(1967年製作の映画)
3.8
ブルジョワ階級や西欧の帝国主義の名残への強烈な批判精神は今見ても腑に落ちる。
武力革命に論点が移行するのは1960年代後半って感じだけど、その時代的痕跡も含めて興味深い。
ビートに乗せて詩の朗読する場面は確かに先駆的ラップ。
ブルジョワ一家で、ネイティブアメリカンの真似をしたクソガキがいる描写は『パラサイト』の元ネタかも。
でも時折流石にイメージが類型的過ぎないか。「エルメスのバッグがー」と燃える車に向かって泣き叫ぶとか、資本主義批判にしても陳腐な気がする。
あと正直この時期のゴダールは、超がつくほどのミソジニストだな。
つのつの

つのつの