左から右へのカメラの横移動によって逆行していく文明。次第にジャンル映画に変化していく野蛮への旅。無政府で不条理な未開の土地に行くと、必然的に俗っぽい映画になる。「第三世界」の「monde」。ヤコペッ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
ゴダール作品の難解さって、そのほとんどは哲学的で抽象的な会話にあると思ってるんですよね。
そう考えると、本作はエンゲルスの社会思想の説明を筆頭に、かなり具体的に語られていて、ゴダールの中ではそうと…
このレビューはネタバレを含みます
長回しの渋滞を境に、現実からお伽話へとシフトし、事故に続く事故に遭遇する夫婦。金銭を求め、贅沢を愛しており、事故で自分の命が助かったことよりもエルメスのバッグを失って嘆く女の姿は滑稽で、ゴダールのブ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
5月革命が起こる前年のゴダールのマインドが強く反映されていて面白かった。階級闘争や第三世界への言及、自分勝手で下品で、最後には狂った集団に食べられちゃうブルジョワジーに対する描き方からゴダールの革命…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
粗暴なだけとはわけが違う。これはインテリジェンスな暴力だ。この映画は夫婦が悪夢のような週末を体験するという物語を語っていると言うよりは、夫婦に起こった事象(それは極めてヒステリック)をただ単にカメラ…
>>続きを読むこのレビューはネタバレを含みます
1時間20分は楽しく観れた。そこで終わってれば3.5。
ラスト20分が退屈だった。終盤もドラムは良かったし、全体を通して音楽が鍵になってる感じもするけど、最後20分は急に地味で不快な画面になってしま…
Week-end, un film de Jean-Luc Godard. © 1967 Gaumont (France) / Ascot Cineraid (Italie).