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徘徊 ママリン87歳の夏のmiのレビュー・感想・評価

徘徊 ママリン87歳の夏(2015年製作の映画)
3.7
よしもと新喜劇的な親子の会話。
ここどこや?あんただれや?にはじまり、警察がくるということは人殺したんか?まで発展。
認知症のありのままをカメラに収めている。
娘の「人間と思わないようにしてる」というセリフからわかるように、現実を受け入れるまで相当な苦労を重ねてきたことがわかる。
「もう死んだ方がええんかな?」からの「政府がちゃんとする言うてはったけどね」とするどい政権批判。
どこかだけはママりんの本音のように思えてならない。
とにかく北浜の人たちが良い人たちばかり。
地域の支えがあると全然違うことのモデルケースでもある。
ママリンの元気さは、確実に徘徊による足腰のパンプアップにあるとは思う。

自分の親、ひいては自分にもいつ降りかかるかわからないと思うと、全然笑えなかったが、娘の的確なツッコミと前向きな発言がみてとれるインタビューでギリギリ救われる。
親の介護との付き合い方の指南書ともとれる。
人生ネガティブだと物事は悪く進むが、ポジティブだと良く進むのだと思う。
「それがいい、それがいいといいました。まる。」
HDD内整理のための消化作品。
ぼけますから〜も観てみるか。。
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