かわうそ

コンフェッション 友の告白のかわうそのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

後味悪い系で、こんなはずじゃなかったのに系で、難解作品。
観終わってからいろいろ考えるけれども、観ているときは楽しくない。
が、何度も繰り返し見てみたら難解な部分がちょっと面白いので星3.5
ですね。

とにかくヒョンテ母が最悪。

ヒョンテは正義の人。
地下カジノで稼ぐ父母に反発。
消防士になり、ろうあ者の妻と結婚し、娘もかわいい。

強気だが感情表現が不器用なインチョル。
保険の営業なのに保険金詐欺を仕掛けたりして社会倫理はダメだけれども、ヒョンテの代わりに親孝行するやさしさがあったりする。
ヒョンテ母の提案を受け入れたがために、不運が重なって放火殺人事件になってしまう。
終盤にはヒョンテから17年前の濡れ衣を着せられても「つらかったろう」と気遣うし、刺客に刺されてもヒョンテには気づかれないように平然を装う。死後、ヒョンテ(の家族)に財産を遺す。

ミンスはやや内気。
三人でいるときは明るく楽しく、子供にも好かれるような純粋さもあり、ヒョンテの妻を理解するために手話を覚えようかな、など。
インチョルに説得されて、ヒョンテと父母の仲が修復するかもしれないと保険金詐欺の片棒を担ぐ。
罪の意識に苛まれて苦しみ、最後は二人の荷物になりたくないと自死。

鑑賞後、インチョンとヒョンテの行動を何度も確認してみると、結局のところ、ヒョンテの正義は親への反発に過ぎないのかもしれないと感じた。
最後にインチョルのマンションに向かう時、交通事故現場の横を平然とスルーしているのもそのメタファーなのかしら、とか
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