冒頭の主人公の妻が暴行を受けるまでのサスペンスはこれからの展開を期待させる良い出来栄えなんだけれど、中盤からは復讐に燃えるアーサー・ケネディよりも街に女王のように君臨するマレーネ・ディートリッヒが物語の中心となりいつの間にか彼女が実質的な主人公になり唖然。町一番の美人というには年齢といい風格といいちょっと違うマレーネが男たちを従えておもちゃのように遊んでいく姿は美女と野獣というより変な宗教みたい。
このまま暴走するマレーネを追っかけていくのかと思いきや、突然我に返ったかのようにアーサー・ケネディの話に戻っていくラストにもびっくり。