おかか

これが私の人生設計のおかかのレビュー・感想・評価

これが私の人生設計(2014年製作の映画)
4.5
2022-19
ものすごくライトに観られる映画。男尊女卑、女性の社会進出がなかなかできない時代の中で、建築家として強く生きる女性の物語ではあるが、全然重たくない。登場人物が全員魅力的で、性差を超えた絆が描かれている。ラウル・ボヴァ色気が非常にあって、魅力的。

男尊女卑ってその中の輪にいる人たちでは、当たり前のものとして存在している文化のようなものがあって、(例えば物語の中では、女性が男性にコーヒーを入れる、女性が口を出すなと怒られる、男性同士で会議が進むなど)その文化って外部の人間がおかしいと言わないと、既にそこにいる人たちは気付けなかったりする。それは、ジェンダー、性的マイノリティ、LGBT然り。
ラストは周囲の人間がセレーナという1人の女性に気づきを与えられたことで変わっていくシーンが非常に良い。同じ屋根の下、恋愛で結ばれることのない2人が絆を育んでいくところがよかった。
おかか

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