昭和生まれの私はけっこう笑ってジンときた。
イタリア映画のコメディで、女性がなかなか認められない建築業界で奮闘する女性の物語。保守的社会の中でゲイだとか、離婚だとか、貧困だとか、養育問題だとか、けっこう色々出てくるのだけれど、それが重くなくドタバタコメディのおかげで軽く流れ、ロクに仕事が出来ないワンマンボスに一矢報いるどころか矢が束となって見事に反撃、最後はスカッと痛快。
家族が皆んな主人公のマンマや叔母みたいに懐が深い人だったら世の中平和なのにね。
原題が「ごめん、でも私は私で存在してる」的な感じと受け取ったんだけど(センスがないからうまい訳が思い浮かばない)、見終えた後にこの原題を思うと軽かった割に意外と深い。
コメディの手法としてはちょっと古臭い空気もあるけれど私は結構楽しんだ。
あと、ラスト手前で子供とハグする主人公の表情がとても美しくて驚いた。
そしてパパの形見のバイクが戻って良かった!