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カプチーノはお熱いうちにのodyssのレビュー・感想・評価

カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)
3.5
【昔は日本女性、今はイタリア女性・・・?】

舞台は南イタリア。エレナ(カシア・スムトゥニアク)は雨の日にバス停でアントニオ(フランチェスカ・アルカ)というマッチョな青年と出会うが、移民に対する扱いで口げんかをするという最悪の出会いだった。彼はエレナの親友の彼氏でもあり、またエレナにも付き合っている男がいた。

その後、アントニオはエレナの働く飲食店にやってくる。マッチョなばかりか、書かれた文章もろくに読めない彼に、しかしエレナは惹かれてしまい、やがて結ばれる。

・・・というような始まりで、なかなかうまいと思う。その後二人は子供を作り、途中でエレナはガンだと分かって闘病生活に入って・・・と色々あるのだが、最初の鮮烈な出会いが印象的なだけでなく、途中小さいエピソードが巧みに使われており、最後のあたりにも仕掛けがあるので、イタリア庶民の物語として楽しく鑑賞できる。

それにしても、ヒロインは夫が愛人を作っても鷹揚に見守っているし、夫の愛人(美容師)もヒロインが闘病生活に入って頭髪を失うとカツラを作ってくれるし、イタリアの女って優しくていいなあ。

日本の女も昔はこうだったはずなのに、最近アメリカナイズされてきたせいか、夫が浮気したりするとすぐ離婚だなんだと騒ぐのが増えている。日本女性はイタリアの女性を見習って欲しい・・・なんて思ってしまいました(笑)。
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