シグのすけ

カプチーノはお熱いうちにのシグのすけのレビュー・感想・評価

カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)
4.3
まいったな。こういう映画だとは思わなんだ。何年ハードディスクに眠らせておいたんだろ、最高に面白い。

お国柄と言ったら、それまでだけど、悲観的な状況でもコミカルで、人生に前向きな登場人物達の愛らしい事ったらない。

正直前半はイタリア人の恋愛物っぽく、「家族と観なくて良かった〜」なんて思ってたけど、中盤から後半の展開と言ったらない。登場人物みんな魅力的だけど、特にゲイの友人、病室の隣のベッドの女性、そして女医さんが良いんだよ。

泣いて笑って大声で喧嘩して、後悔して罵って許して許されて、立ち止まって振り返って生きていく。いろんなものを引き連れて、忘れて思い出して生きていく。

役者がいちいち素晴らしい。脚本が良い。イタリアの街並みや海。クソ邦題までが愛おしい。

でも【乱気流に備えてシートベルトをしっかりお締めください(原題)」と言われても、そうはいかないのが人生だ。
シグのすけ

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