ぴろもーど

アリス・イン・ワンダーランド/不思議の国のアリスのぴろもーどのレビュー・感想・評価

4.7
1999年総制作費24億円。エミー賞4部門受賞。『マトリックス』や『タイタニック』、『インデペンデンス・デイ』のデジタル合成を超える驚異のSFX技術。

大勢の前で『チェリーパイ』を歌わされるのが嫌で家を抜け出したアリス。その前に現れた時計をもった白うさぎを追いかけ穴に入ったことで不思議の国へと紛れ込む。小さなドアを開けたはずが大きなドアに変わっていたり、不思議の国の世界をすごく上手に表現しています。

コーカス競争や本の中に白ウサギの家があったりするのもメルヘンチックです。鏡の中のアリスの表現もうまい。

ユーモアも溢れる作りで、ビルが煙突を登って落ちてくるかわらに白ウサギが何度も激突してしまうところは良かった!

芋虫との短い文の掛け合いや帽子屋とのお茶会での『時間』を怒らせてしまったせいで永遠のお茶会をすることになったという掛け合いもルイスキャロル著の原作に近く気に入りました。
身体がなく顔しかないチェシャ猫のクビをどう切るかと赤の女王が悩むところも原作通り。最高です。

グリフォンやニセ海亀トータス、つるかめ算まで。騎士、お話のできるお花、トイードル兄弟の紙芝居、ハートの王と女王の裁判。
原作ファンにはたまらないです。言葉遊び最高。

キャストも豪華です。『コリーナ、コリーナ』個人的に大好きな『ヴェロニカマーズザムービー』にも出演しているのティナマジョリーノが主演をしていたり、『天使にラブ・ソングを…』や『ゴースト/ニューヨークの幻』のうービーゴールドバーグ、『花嫁のパパ』『マーズ・アタック!』のマーティンショート、『バックトゥーザフューチャー』のクリフトファーロイド。

文句無しです。