ゆみな

カンバセーションズのゆみなのネタバレレビュー・内容・結末

カンバセーションズ(2005年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ババアに沁みる映画きちゃった。

もー、ダメだダメだ…なんか胸の奥にしまっといた色んな感情引っ張り出されちゃって。これはね、若い子にはたぶん理解出来ない。なんであんなラストなの?って疑問もわいてくるでしょう…アレだからいいんだよなぁ…アレじゃなきゃダメなの。

ほぼ会話劇。画面が見慣れない二分割なんだけど、観ているうちにその意味が分かってくるのね。過去と現在だったり、お互いの目線から見る構図だったり。燃え上がっていた過去の2人とは明らかに違う温度の現在の2人が、再会からの会話で少しずつ熱を帯びていくのが好き。ただ、男と女の感覚ってやっぱりズレがあって…女はやっぱり先をしっかりと見据えているんだよなぁ…って。そこがリアルで苦味を感じるんだよね。

私の大好物のエレベーターのシーンもあったよ。上りはジャマが入っちゃったので、下りのが好きかな。てか、10年振りにセックスするのってどんな感じなんだろ…一瞬にして過去のその時に戻れたりするんだろうか…。女が男に「太ったわね」ってズバッと言ったりするんだけど、意外と傷ついたのかすぐTシャツ着ちゃうとこ好きだなぁ。女だって脱いだら意外と下っ腹プヨってしてたし、リアルに38歳の身体だったけどね…そこがまたいい。

この映画のアーロン・エッカートめっちゃ良くて!今まではただのケツアゴの人って印象だったんだけど(失礼)、かなり好きになっちゃったよね。彼の出演作観直そうと思うよ。

私も初めて付き合った人への依存度は半端なくて、自分が頭おかしい人間なんじゃないかって思ってたけどさ、だからたぶんどこかでうっかり再会なんてしたら絶対引きづられちゃうってわかってる。たぶんこの映画の女もわかってたはず。それをわかりながらも会いに来てセックスして、そこから現実に戻るまでは既定路線だったんだと思うよ。ただ、帰りのタクシーの中で湧き上がってくる想いは想定外だったんじゃないのかな…だから恋とか愛とかめんどくさくて、でも思い通りにコントロールできないのが素敵。
ゆみな

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