Polaroid

金曜日の夜のPolaroidのレビュー・感想・評価

金曜日の夜(2002年製作の映画)
-
新文芸坐シネマテーク。
クレール・ドゥニ監督。

彼氏のフランソワと同棲を始める前夜のロールが行きずりの男・ジャンとワンナイトする話。本当にそれだけをじっくり描いている。

ストによる渋滞で車が動かなくなってしまった中、乗せてくれというジャンをロールが拾うことで話が転がり始める。いったん下ろすが、飲み屋にいるのを見つけ、店がはねたら路チューしてホテルへ。

ジャンとの行為は、エロスだの何だのというわけではない映画にしてはかなり長めの尺を与えられているのに驚いた。

カメラが薄暗い中で顔とか手とか体のいろんな部位に寄りまくり、しかもふらふらと動くので却って何が起こっているのかよくわからない。それでも、衣服を脱がす手の感じるもどかしさとか相手のからだの重量とかよく伝わってきた。

レストランで会った人妻?とジャンのトイレでのシーンとか、ロールとジャンの妄想というか、実際に起こってはいないけど思い描きはしたんだろうなという光景も時々混ざってくる。

とても変わった映画で新鮮だった。
Polaroid

Polaroid