メイプルわっふるG

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

4.0
邦題にホイホイされて録画&視聴。
いや「怒りの除雪車」って。見ずにはいられない訴求力。

主役がステランパパで俄然期待。溢れんばかりのブラックユーモア。斜め上のセンスにクスッとさせられ三段重ねで楽しめる。

悪役であるギャングがトップから下っ端までみな楽しいキャラクター。
ゲイカップルの愛の深さやスキーパラグライダーのオチには悶絶もの。

作中では通り名や愛称で呼び合い、退場時に初めてフルネームが明かされる。というか、十字架マーク&名前という墓標カット。
ギャングの所属によって十字架マークにも違いがあるという丁寧さ。~ノルウェーのルーテル教会? セルビアの正教会?
ついでにエンドクレジットにも踏襲。

ステラン・スカルスガルドは『RONIN』(1998米)のコーヒー空中キャッチで好きになった俳優さん。
息子ビルも新生ペニーワイズで好き。息子アレクは『バトルシップ』しか知らないけれど、素敵な俳優一家と感心しきり。

除雪車の威圧感を考えれば、もっとアクションやスリラーで主役としての登場作品があっても良いと思う。
圧倒的な鉄の塊で迫りくる巨大ブレードの除雪車。本能的に危機感と恐怖を感じるロータリー車。
前者は衝撃だけで人をボロキレに、後者はスプラッタ御用達の木っ端微塵&噴出。
問題は雪国限定という制約か。

今作では北欧ノルウェーが舞台、主人公の職業が除雪車の運転手なので活躍多め。ちなみに除雪車以外も登場して活躍。
詰まるところ、重機は浪漫だと。


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