ふじこ

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車のふじこのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

最初は白すぎる風景と寡黙なオヤジ、でかくてかっこいい除雪車…真面目な映画だと思っていた。
でも真面目な中にあるシリアスやシニカルな笑い的な…フフッとしたりニヤリとしたり、中々感じの良い笑いがあって良かったなぁ。

友人の巻き添えで殺されてしまった息子を殺した奴らに復讐する為に白銀の世界で除雪車を駆る…!
みたいな。それだけの映画なんだけど。
一番最初に これ良いねぇ となったのは、誰かが死んだ後に十字架等のシンボルと死亡者名が謎のジングル付きで出るところ。
Far CryやGhost Reconでエリアボスを殺した時みたいな、ハイ 倒しました の確認みたいな。これ良いなぁ~ゲームだと当たり前に観てたけど、映画だと非常に良い感じだった。全員にしつこく徹底的に出るのも良い。

ダディが銃も使えるしなんでか知らないけど打撃戦にも強い上、除雪車をパワー以外にも使える所も良かったなぁ。タイトルだけだと除雪車に巻き込みまくって圧倒的馬力!みたいな印象だけど、そんな事なかった。除雪車以外もちゃんと使ってるし。
除雪車 のワードでイメージする巻き上げて遠くに飛ばすあの車の一番それっぽい使い方がまさか最後だとは。

あと凄いバカっぽい奴しか居ないマフィアの部下達や、唐突過ぎる男同士のロマンス、特に本編に関係のないどうでもいい会話の応酬、そして何より伯爵の息子の可愛さと言ったらなかった。
"ストックホルム症候群って知ってる?"
いや~、可愛い。除雪車のカタログの読み聞かせ、良いね。けれどあの物怖じのしなさは別の意味でやばそうだなぁ。
後半のスキー場でキャッキャしてるシーンのアクティビティがまさか最後に響くとは…もう忘れかけてたのでアレ何だっけ?となってしまった。

ま~たうんちみたいな邦題付けやがって!案件かと思いきや、いや怒りの除雪車でいいわ、と観終えられる結構好きな感じの映画だった。リメイクも観ようかな。
ふじこ

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