桔梗F

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車の桔梗Fのレビュー・感想・評価

4.2
世界50カ国以上で公開が決まった、大雪原を舞台に繰り広げられる、痛快な皆殺しアクション!

ニルス(ステラン)は、ノルウェー山間部で除雪業を営んでいるが、息子が無実の罪で何者かに殺される。
ニルスは犯人への復讐を誓って行動に出るが、それによって、ドラッグをめぐるギャングとセルビアマフィアの抗争を招くことになる。
最も不利なニルスには、不屈の正義、そして除雪用の大型重機があった… 

世界各国の映画祭で受賞した怪作がついに来週レンタル開始です(^o^)

宣伝文句は「皆殺しアクション」ですが、実態はアクションクライムブラックコメディでしょうか。

一人息子を殺され、家族が崩壊したおっさんの復讐劇なので重そうなのですが、所々コメディ要素がちりばめられており、シリアスと笑いの融合映画です( ;∀;)

主人公ニルス(ステラン)が、銃身を切ったライフルを使い息子の復讐に挑む姿は明らかに「ローリングサンダー」へのオマージュだと思われます(/´△`\)

ただ基本路線は、各勢力入り乱れての皆殺しやそこに収束していく見事なシナリオはタランティーノの「レザボアドックス」やガイリッチーの「ロックストックスモーキン…」風。

ブラックなコメディ要素もタランティーノがやってもおかしくない(笑)

特に誰か死ぬ度に死亡者がテロップ表示される演出ですが、後半になるにつれてガンガン、テロップが増えていくので不謹慎ながら笑いが止まりません( ;∀;)

またノルウェーのオール雪雪雪!の映像美に主人公が除雪屋という点が目新しく斬新です(^o^)

アクションは少な目で展開も地味ですが、各キャラのセリフの掛け合いのおもしろさやキャラ立ちの良さで飽きずに楽しむことができます(*´ω`*)
※基本地味なので畳み掛けるド派手ハリウッドアクション映画好きには物足りないかもしれません…

派手なアクションは期待せず、オール雪!のノルウェーロケやシュールな展開や設定、キャラのおもしろさを楽しむと良作になります(^o^)

個人的には謎の日系デンマーク人殺し屋「チャイナマン」役を演じたデヴィッド桜井のくだりで大爆笑してしまいました(笑)
北欧でも中国のイメージが良くないことが伝わってきます…

邦題はダメダメですが、中身は良質なのでゆったりした展開の北欧映画に抵抗がない方にはかなりお勧めです(;゜∀゜)

ラストも切ないBGMとまさかの展開のミスマッチに爆笑です(;゜∀゜)
桔梗F

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