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ブレンダンとケルズの秘密のRIOのレビュー・感想・評価

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)
3.8
始まりと終わりのない永遠の循環
The Book of Kells「ケルズの書」
アイルランドの国宝であるラテン語で書かれた4福音書
言霊を信じていたケルト人
文字にすると言霊は失われてしまうと考えられていたため
文字の代わりに装飾文字で物語が描かれているその福音書はダブリンのトリニティーカレッジで現物が展示されている

繊細で色鮮やかな図像や装飾文字

十字架 三位一体を表す3点文様
菱形はキリストや宇宙 神の言葉を表す

ケルズに住む修道士ブレンダンは輝くアイオナの書*後にケルズの書*の羊皮紙を開く
手写本の神様 聖コルンバ
全てを見透せる聖コルンバのクリスタルでできた第3の目
200年前に書き始められたこのアイオナの書を描き上げるために暗闇に潜むクロム・クルアハという名を持つクリスタルを森に取りに行く

長い間 森の草の影から世界を覗いているアシュリンの瞳は緑色
羊飼いのおじいさんのキャラが好き

装飾のケルト文様が全編にわたってふんだんに舞っている
雪の結晶や老師に抱かれた猫がそのまま形としてデザインされてる
背景にも装飾は施されてました
歴史的にとても面白かった


……
「ダロウの書」「リンディスファーンの福音書」とともに3大ケルト装飾写本の1つとされ8〜9世紀頃に製作された中世美術の代表的な福音書
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