LEO

バリー・シール/アメリカをはめた男のLEOのレビュー・感想・評価

3.0
パイロットとしてCIAにスカウトされ、その仕事をしながら麻薬の運び屋でもあった実在の人物バリー・シールの実話をベースにした映画。

天才的な腕前を持つパイロットが大胆に犯罪に手を染め、国と麻薬カルテルそしてニカラグアの反政府組織の間を上手く渡り、何度も窮地に陥りながらも逆境を乗り切っていくというのはいかにも映画的だが、作品としてはなんか締まりがないと言うか…。
実際のバリー・シールは本当にCIAの仕事をしていたそうだけど、本編ではそれも確証が持てないような作りになっていたし、悪党どもに信頼されて株が上がっていくのもピンチらしいピンチもなくスム~ズだったし、CIAがシールの裏ビジネスに目をつぶる様も何かなぁなぁでそこが本当にCIAなの?という疑問を生んでくるしで、どれが本当なのか確証を持てないないまま話が進んでいく。
これは“スピーディーな作り”と言ってしまっていいのか?
敢えてそういう作りにしているのかもしれないが、程があるだろ!って感じかな。

彼の行動は大胆不敵であったと思うけど、本当の責任は裏で糸を引いていたCIAやアメリカという国家自体にあると思うんで、「アメリカをはめた男」というより「アメリカにはめられた男」だったんだね。
そのオチに辿り着くまでもなんか観る人の想像力に任せる部分が多いと言うか説明不足じゃないかなぁ?

まぁパイロットの話だけに“フワッとした映画”と言う事で🤣
LEO

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