カズザク17

画家モリゾ、マネの描いた美女 名画に隠された秘密のカズザク17のレビュー・感想・評価

4.0
印象派の絵が好きだったので、よく絵を観に行ったり、本を読んだりしていた。マネの弟子であり、マネの絵のモデルであり、マネの弟の奥さんでる…で、マネとの本当の関係は?が、以前から気になっていた。
男性が社会の「主軸」に居た時代。絵画の世界では、部屋(アトリエ)の中でじっくり絵を完成させる事が「本道」だった時代。光・影・風・空気感等、目に見える感覚、肌で感じる感覚を「絵」に素直に表現する新しい流れを、それも女流画家が取り組んだ事がスゴイ事だと思う。
マネとモリゾの間に、恋愛感情が無かったかと言えば、それは「ウソ」になると思う。恋愛感情以上に、お互いが画家として、尊敬・羨望・嫉妬等の様々な感情を抱きながらも、刺激し合う存在だったんだと思う。(この映画のように、そう思いたい。)
マネの描いたモリゾの絵が好きである。黒い服を着たモリゾの絵もいいが、バルコニーで白い服を着ているモリゾ…視線の先には何があるんだろうか?不思議な魅力がある。