このレビューはネタバレを含みます
面白いとは言えない作品。
内容を観てその上で感じたのは笑える面白さや興味を引く面白さではなく、ただただ"現実”を認識しろと思うことしかできない虚しさ。
俳優それぞれの演技も素晴らしいのだが、やはりそれゆえに心に虚空があるような気持ちになる。
語らせてもらえなかった真実を伝える事ができたことには“よくやった”と喜ぶしかないが、この物語が実話であるということに哀しみを覚える。
戦争からなにもかも、そしてそれを知る術が限られていた事も。
偏見や宗教観によって始まったのだとしてもやはり哀しい。
だがそれ以上に哀しいのはやはり、無知であるということ。
目を背けてはいけない、いつだってそこに真実はあるのだと…観るだけではなく作品を通じて学ぶ作品だった。