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奇蹟がくれた数式の映画見る用アカウントのレビュー・感想・評価

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)
3.8
特異の天才ラマヌジャンのケンブリッジでの5年間を軸に進められる物語。ハーディが徐々に心を開き、全幅の信頼を寄せていく様が非常に印象的だった。

彼の異質性を表す文言として「女神が教えてくれた」というフレーズが有名だが、確かにその数式の証明が無いと結局使い物にならないという当然の盲点が自分の中にあった。しかしこの映画はその疑問をある程度補完してくれるものであった。

素性もあまり明確では無く、未だに謎が多い早逝の傑物だが、彼の遺した数式がブラックホールの研究に用いられていることを作品の最後に記すことで、彼の生きた足跡がはっきり際立てられていてとても心に残った。

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