れんこん

奇蹟がくれた数式のれんこんのレビュー・感想・評価

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)
3.6
長すぎず、あっさりしたつくりの割に余韻が残る良い映画だった。ラマヌジャンの感覚もハーディの意図も理解できるからこそ、なかなか噛み合わない二人がもどかしい。

数学は証明問題がいちばん好きだったド文系人間ですが、見る人が見れば完璧で美しく、ロマン溢れる学問なのだろうなとは思う。
いま読んでいる本で「数学において一度証明されることは永久に証明されることと同義」であると知ったので、ハーディが証明に固執する意図を読み取れて良かったし、同じく「太古の数学は宗教のようなものだった」こととラマヌジャンの閃きの根源も繋がるものがあるなと思った。
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