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ラ・ラ・ランドのぉゅのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.8
2021年 鑑賞 21-9-0
「ファースト・マン」「セッション」等のデミアン・チャゼルさんの監督・脚本の、俳優志望とピアニストの恋愛を描いたミュージカル作品。タイトルの意味は、“ロサンゼルス” と “現実から遊離した精神状態” (だそう)。

舞台はロサンゼルス。高速道路は朝の大渋滞となっており、多くのドライバーが苛つきからクラクションを鳴らしている。渋滞の中に巻き込まれていたミア(エマ・ストーンさん)は女優の卵で、車中で台詞を覚えようとするが、後続車を運転していたセブ(ライアン・ゴズリングさん)に煽られて悪態をつく。ハリウッドにあるワーナー・ブラザースの撮影所でカフェ店員として働きつつ夢を追うミアだが、オーディションの結果は散々.... 一方、セブはジャズピアニストで、歴史ある店が売れないジャズを諦める現状を嘆き、古き良きジャズを愛でる自分の店を開く夢を持つが...

オープニング・ナンバー「Another Day of Sun」のシーンは有名で、高速道路での踊るシーンは印象的。凄くカラフルで印象的。

「理由なき反抗」、「City of Stars」、グリフィス天文台... やはり重要なのは「Mia & Sebastian's Theme」。ミアの心を突き動かしたのはこの曲。

チャーリー・パーカー(がゲーテの格言... で私にはお馴染みだったため、ちょっとテンション上がった!わからない方はぜひとも “カウボーイビバップ” を)や、古き良きジャズを敬愛するセブ。だがジャズ界に革命を起こしたのもチャーリー・パーカー。だから古き良きジャズや、自分のこだわりに囚われず、飛び込め!と、ミアは助言を...
セブは意外にも成功し、ミアとはすれ違いが続き...

一方、ミアの公演は散々... セブも忘れていた雑誌撮影と重なり、終演まで行けず、ミアの夢は終わった... かと思ったが... ミアがオーディション時に語った、夢追い人の素晴らしさ。セブの口から語られた、セブのミアを愛しているという想い... ミアとセブはあの坂で、互いの愛を確かめ合ったのだった...

5年後の冬ー ミアは女優の夢を掴み、子どもを授かるも... 渋滞の高速道路を降りたミア夫妻は、吸い込まれるように、“あの店” へ。そして “あの曲” が流れ...

あのifのストーリーにウルっとなったが、決してミアもセブも不幸なわけではないのだが、こういうことなんて普通に起こり得ることなんだと思った(もしかしたら私もあるかものストーリー)。まさに田舎で夢追い人になり、都会に出て来て、夢を掴もうともがく人たちに当てはまる一作。自分のこだわりに固執せず、決して諦めない、そんな人に自分の中の “チャーリー” のような存在に、チャンスを与えて貰えるのかも?とも思えた。

あと何よりも、この作品の色彩が印象的に配置されていて、そこにも感動!ifの世界のクライマックスのシーンは美しかった。

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’22.10.5 (水) 22-239-29
BS松竹東急 銀座よる8シネマ(吹替) にて

「セッション」「ファースト・マン」等のデミアン・チャゼル監督・脚本による、ロサンゼルスを舞台にした、俳優志望のミア(エマ・ストーンさん)とピアニストセブ(ライアン・ゴズリングさん)の恋愛を描いたミュージカル作品。

高速道路は朝の大渋滞となっており、多くのドライバーが苛つきからクラクションを鳴らしている。渋滞の中に巻き込まれていたミアは女優の卵で、車中で台詞を覚えようとするが、後続車を運転していたセブに煽られて悪態をつく。ハリウッドにあるワーナー・ブラザースの撮影所でカフェ店員として働きつつ夢を追うミアだが、オーディションの結果は散々で、一向に役はもらえない。一方のセブはジャズピアニストで、歴史ある店が売れないジャズを諦める現状を嘆き、古き良きジャズを愛でる自分の店を開く夢を持つが実際には... ある日オーディションに落ちたミアは、ルームメイトに誘われ、クリスマス・パーティに参加し、顔を売るための出席だったが思うようには行かず、挙げ句車がレッカーされてしまったミアは、夜道を歩いて帰路につく。通りかかったバーから偶然聞こえてきた音楽に惹かれてレストランへ入る。 音の主は高速道路で煽ってきたセブで...

・冒頭の高速道路のシーンで爆上がり!音楽いいから?まさか私がミュージカル苦手病克服したから?でも、ミュージカルの作品を観たい!となったのは1歩前進かも
・あの曲の歌詞の世界観はこの作品を表している まさに夢追い人の歌「新しい日」
・2曲目の鏡使うカット好き!
・何もない夜道ってなんか好き!赤信号とか映える!壁の絵も映える!そして何よりピアノの音が!
・セブとミアのあの曲のセブの行動(電灯を握る)って「雨に唄えば」オマージュ?
・タップダンスのシーン サイコー!
・「理由なき反抗」観なくちゃ
・映画館 〜 天文台のデートシーン、いいね!映画館の2人の指からの... とか天文台のプラネタリウムのシーンなんか特に!
・セブのピアノとミアのダンスを交互に映すシーン好き!
・「ジャズを救うっても誰も聞かなかったたら救いようがない ジャズを殺しているのはお前らなんだよ! こだわるのは構わない (セブが敬愛しているミュージシャンたちはジャズ界の) 革命児だぞ 伝統にばかりこだわってたら革命なんて起こせない ジャズは未来の音楽だ」
・あの映画館は閉館 セブは忙しくなり帰って来ない ミアとすれ違いのセブ そして...
・セブたちバンドのライブとライブを見たミアの表情
・久々の再会のサプライズ... 結果知っているだけに... 「永遠に続くってこと?」
・散々な1人芝居の舞台と空席の予約席「ここに私の居場所はない」
・「どうしてここが?」「図書館の前だ」ここ一気に掴まれた!
・オーディションと夢追い人の話「ずっと愛してる」
・5年後の冬ー あの前半のコーヒーショップの風景とすれ違い...
・渋滞と... あの名前「●●ズ」とあの椅子
・あの曲とifの世界... ここはやっぱり刺さる!涙で前が見えない... 両者夢を叶えたんだけど... やっぱり... っていうのが切なくて... でもifの救済もある。だからいいっ!最後の2人の表情、あれで悟れる2人は最高だよ!日本のエンタメ業界もここを見習って欲しいものです!主人公が今時のイケメンかJの方で、ヒロインが有名か売り出し中の女優さん。序盤で引っ付いて、中盤から後半にかけて別れて戻って別れて... どうせ最後はって安易過ぎ!もうそんなのばかりの恋愛モノには、もっとアプデしてよ!中堅層がそうなって来ているんだから!って熱くなって取り乱しました...

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