fuming

ラ・ラ・ランドのfumingのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.0
もはや説明不要の大ヒットミュージカル映画。
ミュージカル映画の知識があまり無いせいもあると思うが、あれだけ流行ったほどの傑作感はあまり感じられなかったというのが正直な感想。歌のシーンも豪華で良いが、それだけで見るとインド映画が好きなせいか今一つインパクトに欠ける。曲は良い。
反対に本作のストーリーやメッセージ性は良かったと思う。夢を追うのか、恋に生きるのか。難しい選択を常に迫られて我々は生きている。また、セブとミアは恋人として結ばれることは無かったが、美しい思い出とそれらを作り上げた確かな恋愛があった。結婚をしてもその先の人生には様々な出来事や障壁があり、その愛は永遠になるとは限らない。そういう意味では別々の道を歩んだ2人は、その関係性を永遠のものにしたとも言えなくはない。そして、今の彼らを作り上げたものは過去のその時間であり、生涯の中でその記憶は特別なものの1つとして人生を彩っていくのだろう。
「ミュージカルにはハッピーエンドが欲しい」とは私の友人の談であるが、これはこれで凄く良いと思った。少しほろ苦い、大人な味わいのラブストーリーでした。
fuming

fuming