「ラ・ラ・ランド」観てきました。
(2017年4月22日)
アカデミー賞では史上最多14ノミネートされた話題作なので、やや天の邪鬼気味の私は長らくほっておいた、というか、なかなか映画を観に行く精神状態になるほど暇じゃなかった、というのが正確かも。もう一つ、二の足を踏んだ理由を挙げるとすれば、この映画がミュージカルだということ。「食わず嫌い」だった私に「ミュージカルだっておもろい!」と教えてくれたのは「雨に唄えば」だった。だけど「シェルブールの雨傘」を観て今度はハッキリと嫌いになった。それ以来(インド映画「きっとうまくいく」除く)のミュージカル映画(かな?)。
名作でした。少なくとも私にとっては。
大人の映画。ほろ苦いエンド。ジャズと映画。音楽と映像の小気味よい編集テンポと、昔のミュージカル映画へのオマージュ。
ありえたかもしれない、もう一つの人生。
それは誰でも持っている過去の1ページ。
夢に向かって歩み続けるカップル、挫折しそうになったとき支えてくれた彼・彼女…
夢を叶えるため時と場所がふたりを分けた5年の歳月、たったそれだけで共に歩むはずだった人生までも分けてしまった。どの人生だったら正解なのか、観る人によって異なるだろう。
改めて映画って総合芸術なんだと思い知らされた。音楽と映像とストーリーと役者と、そして監督のイマジネーション。
アカデミー賞主演女優賞を穫ったエマ・ストーンはジョディ・フォスターにしか見えなかったし、ライアン・ゴズリングも誰かに似てるんだけど、ワイン飲んでる今は思い出せない。
…ちょっと酔ってるのかな、楽しい映画でした!