このレビューはネタバレを含みます
デイミアン・チャゼル監督の実力を確かなものにし、話題をかっさらった今作!
のイメージは、オシャレで素敵な恋愛のミュージカル映画という感じではないでしょうか。
そんな映画が好きで見てみようと思った人ほど、この結末にショックだったかもしれません。
最後の方に映された、もしふたりが結婚していたら…というシーンがエンディングになってほしいと思う気持ちは分かります。
ただ、後半から、ふたりがうまくいかない感じは伝わってきましたし、最後もそうなるんだろうなぁと自然と思っていました。
ですが、これは決してバッドエンドではありません。何故ならふたりは夢を叶えたから…。
そして最後の最後、思わぬ再会をして、また別れるときにふたりが目を合わせ、ほほえみ合うシーン。これがあるから、あぁ悪くないなぁと、より一層思えるんじゃないでしょうか。
これがあるのとないのとでは全くイメージが変わりますし、絶対見逃さないでほしいところでもあります!
ストーリーはシンプルです(あえてそうしたのかもしれません)が、これはミュージカル映画。歌やダンス、そういうパフォーマンスも重要です。
その点に関しては文句なかった。特に最初と最後のシーンは圧巻でした!
評価はすごく迷いましたが、やはり監督の演出に持っていかれちゃったので4点にします!
今作は前作セッションと共通するのはジャズぐらいじゃないかってぐらい違っていました。
色々な作品の幅を見せてくれるデイミアン・チャゼル監督のこれからの作品も楽しみです。
ちなみに、セッションを見てから今作を見ると、両方に出演しているJ・K・シモンズが出ていたシーンを、より楽しめると思いますよ!