LuluY

ラ・ラ・ランドのLuluYのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
今迄の人生の中で見た映画の中で一番好きなぐらい好きな「セッション」の監督の最新作で、つい先日発表されたゴールデングローブ賞では7部門で受賞、試写会翌日のアカデミー賞ノミネート発表では最多14部門ノミネートともう期待値がうなぎのぼりなこの作品の試写会の案内を見つけたのは応募締切の10時間前。当たったときはうれしすぎてひとり肩を震わせ心の中でバンザイ(@職場)。劇場公開一足さきに鑑賞できるというありがたい機会をいただいたことにひたすら感謝です。

オープニングからガッツリと観客を惹きつけるエンターテイメント性を見せつける。オープニングだけでなく全編にわたりすべてのアングルとカメラワーク、俳優の表情やセリフ、そして衣装や舞台、音楽と歌、全てが熟考され意味のある決断の下で構成された結果だと惚れ惚れしてしまう本当にカンペキな出来栄えです。
古き良きゴールデンエイジのハリウッドを彷彿とさせながらも現代を舞台としている現実にはありえないファンタジックな設定なのに、
ストーリーはただのハッピーエンドではなくまさに人生そのもののような、喜怒哀楽とそれ以上の感情を湧き起こさせるリアルなところは、監督の前作「セッション」に通じるところがある。ライアンゴスリング演じるセブのラストでの笑顔がもういろんなことを語ってて切なくて。今年のオスカー俳優は決定でしょう。
絵画でも音楽でもほかのどの芸術作品でもない、「映画」としてのアートを十二分に表現した素晴らしい作品でした。
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