一切の情報を入れず、ただミュージカルということしか知らず観に行ったのは正解だった。
20年前のハリウッド映画なら、こうなるんだろうなという展開にもっていかないラストに向けての二転三転は、映画を山ほど観ている世代にも新しい感動を与えてくれた。凄いおしゃれなストーリー。
みんなプリウスに乗ってるとか、ジョージマイケルとか、小ネタも面白かった。ロスアンゼルスの街中や観光地で撮影していて、まるで往年のヨーロッパを舞台にした、ローマの休日や旅情みたいだった。
80年代90年代に映画を見漁った私は、ミアの叔母さんのパリの話のくだりで泣けて仕方なかった。
久し振りに、昔懐かしい感じの映画を観た気分になった。
オーディションのところからハート鷲掴み。
若い世代にイマイチ受け入れられていないようで、それも興味深い。 80年代から掃いて捨てるほど映画を見まくってたからこそ解るいろんな過去の作品のオマージュが散りばめられ、だからといって決して古臭くないラストの締め方。
最近の良いと言われているハリウッド映画は、大抵が昔見たアノ映画に似てるとか、そんなことばかり考えてしまってたが、これは、ラストの作りも新鮮で、納得できる素敵エンディングだった。
もう一度観に行きたい!