短く一度きりしかない人生で人は、仕事や恋に夢を馳せ、それらを自身のバランスで選択し、一本の道にしていくしかない。
そんな儚い人生の中でも夢を見ながら力強く生きる人間の姿に心打たれた。
全てが上手くゆく人生など、夢のまた夢なのであろう。
ここからネタバレ注意です。
__________________________________________
主人公のセバスチャンとミアは互いに惹かれ合いながら同時に夢を追いかけていく。
ラストは賛否両論あるようですが、私は完璧で、素晴らしいと素直に感じました。
季節というのは、終わっては、また戻っての繰り返しであるが、人の生きる道は真っ直ぐの片道であり、そのコントラストの中で主人公達は夢を追いかけ、駆け抜ける。
終盤、再開した二人は、自らの過去の人生を互いが愛を育んできたという妄想に書き換えて夢を馳せる。
しかしラストの二人の表情に後悔はない。夢に向かって必死に生きたのであろう。
残酷な様でもあり、本当に切ない気持ちになるが、現実的であり、私自身もこれから、後悔のない人生にしたいと思った。
「何もしなけりゃ楽かもしれないが、必ず後悔する!!迷ってないでぶっこめ!!」
また、他のテーマとしては、人にどれだけウケるか、金は儲かるのかではなく、情熱を持ってやれるかということである。
これだけ情熱を感じさせる作品が世の中で興行的にも大成功していることに感動です!!